2012年10月10日水曜日

生き方出る「自画像」芸術家9人新作展(1010asahi)


 生き方が顔に出る、という。ならば、「生きることが作ること」である前衛芸術家たちの顔は作品そのもの。そんな顔を作家自らが作品化した「自画像★2012」展が、東京・銀座で開かれ、1950年代から活動する池田龍雄、中村宏をはじめ9人が参加している。作品はすべて本居のための新作という。
 ボクシングをするように絵を措く篠原有司男の自画像は、制作中の姿をそのままカンバスにたたきっけた1枚。都知事選に立候補するなどのパフォーマンスで知られる秋山祐徳太子は、ユーモラスなブリキの立体。犬をモチーフにする立体の作家・吉野辰海は、自らをうなだれた犬に見立てた。
 自画像は初めてという作家も交じる。その一人が中西夏之。赤瀬川原平らと結成した「ハイレッド・センター」での活動をほうふつさせる平面作品を出展。赤瀬川は鉛筆画で迫真の自画像を見せる。ほかに元「束オ・ダダ」の田中信太郎、写真家・石内都が出展。
 ▽20日まで、東京都中央区銀座4413の「ギャラリー58」。日曜休み。

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