2012年10月25日木曜日

先端技術で人間味(1017asahi)

スタジオ・アッズーロ展
 結成30年のイタリアのメディア・ アート集団「スタジオ・アッズーロ」の個展が、川崎市で開かれている。

 初期の代表作「泳ぐ人」と対話型の近作3点。「第4の梯子」(2008年)は、斜路を歩む人々が壁に投影され、触れると、こちらを向いて語り出す。
 子供を意識して作られた「水たまり」(06年)は、壁に投影された水たまりの映像が四季に応じ変化し、床を踏みしめると足跡が現れるなどの変化がある=写真。
 スマートフォンなど反応の速さが追求されがちな時代にあって、彼らの作品は先端技術を使いつつ、少し遅れたりズレたり。そこが詩的、人間的な魅力となっている。(大西若人)
 ▽11月4日まで、川崎市・等々力の川崎市市民ミュージアム。月曜休館。

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