2012年8月24日金曜日

ローマ和食店でボディー・スシ(824asahi)

「日本の伝統」報適に大使館抗議
 ローマ市内に、横たわった裸の人の上にすしを盛りつける「ボディー・スシ」を売りものにする日本料理店が現れた。イタリア紙は日本の食文化であるかのように紹介しており、在イタリア日本大使館が「日本の伝統というのは商売目的ででっちあげられた迷信だ」と抗議の書簡を送る事態になっている。

 ローマ中心部のこの店の前には「ボディー・スシ」「ローマ初」と書かれた写真入りの看板。ホームページにもローマ字で「NYOTAIMORI」(女体盛り)とあり、「男性か女性のモデルの上に盛る」としている。
 料金は、横たわるモデルの代金199ユーロ(約2万円)に加え、客1人59ユーロ(約6千円)。モデルの性別で値段の違いはない。
 経営者の香港出身の中国人女性は、朝日新聞の電話取材に、誕生日会や企業のイベントなど宴会用に提供しているとし、「何も悪いことはしていない」と今後も続ける姿勢を示した。
 経営者によると、開業したのは2008年11月。すし職人2人は日本人だといい、「ボディー・スシ」は昨年から始めた。「ローマではあまり知られていないので、イタリア人客が数回注文しただけ」といい、日本人客はいないという。
 この店について、イタリアの全国紙コリエレ・デラ・セラが7月、「日本の流行ニヨタイモリ、ローマ上陸」「お触り禁止」などと取り上げた。「新しいすしのスタイル。ニューヨークやロンドンなど世界の主要都市にも広まっている」という店側のコメントも記
されていた。日本大使館は同ヲ紙への抗議書簡で「女体盛りは日本の食文化や習慣とは関係がない。日本の一般市民からみれば常識から逸脱している」としている。
       (ローマ=石田博士)

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